一戸建て売却を行う上では、相場チェックや不動産業者選びが非常に重要です。とくに建物の劣化については、知らないまま依頼すると査定額が下がる可能性があるほか、購入希望者へのアピールもうまくいかないかもしれません。加えて、一戸建てだからこそのポイントについても抑えておかなければなりません。以下で、それぞれの項目を解説します。
不動産売買ではどのような物件であっても、はじめに周辺相場のチェックからはじめましょう。不動産情報サイトやチラシなどに、所有不動産と似た条件(立地・土地面積・建物面積など)の一戸建てがいくらで売られているか(いたか)を確認してください。
マンションなどと異なり、一戸建てには査定額に影響してくる項目がいくつもあります。また、そのなかには物件の魅力となるものも少なくありません。第三者的な視点でまとめておきましょう。具体的には、以下のポイントについて確認してください。
アピールポイントがまとまったなら、次はそれを伝えるための内見準備です。ただし、この際には最低限の掃除や整理整頓をしておくようにしましょう。また、購入希望者のなかには「どのような人が住んでいたか」を気にする人も少なくありません。そのため、内覧当日は真摯で明るい対応を心がけてください。
不動産売買においてパートナー選びは非常に大切です。こと一戸建て売却に関しては、一戸建ての取引を得意とする会社を選ぶのがおすすめです。そのほか、以下のようなポイントも判断基準のひとつにしましょう。
一戸建て売却には、“一戸建てならでは”とも言える注意点があります。以下で事前に確認しておきたいポイントについてまとめます。
一戸建て売却の場合は、土地の権利と隣地との境界を明確にしなくてはなりません。後々のトラブルを防ぐためにも、「土地測量図」「境界確認書」といった書類を用意しましょう。また、境界線があいまいなのであれば、事前に土地所有者と協議の上、測量図の作成も検討してください。
適切なメンテナンスを行っていれば、建物は良好な状態を保てます。換気や結露対策がしっかりしていれば、“見た目”の上ではキレイな一戸建てに見えるでしょう。しかし、生活をしているだけでは気づけない天井や押し入れの奥では、雨漏りやシロアリが発生している可能性も。売却額を大きく下げる原因にもなりえるため、気になるようなら専門業者に相談しましょう。
新築で購入した住居であれば、リフォーム履歴に関する資料が残っているはずです。しかし、中古や相続で手に入れた建物であれば、こうした資料を引き継いでいないことも。この場合は、過去の履歴をたどってみたり、保管されている資料が残っていたりしないかを確認し、リフォーム履歴をまとめようにしてください。